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情報,資料をどう読む?続き.

 さて,前回の続きを…

 強度を等しくすると言う話ですが,マウスの巣箱と言えども,仮想住宅としての実験です.内部空間を等しくすることも必要ですが,外部からの衝撃に対して同等に耐えうる強度がなければ,中のマウスが死んでしまいます.別に,強度実験を行う必要はありませんが,今回の実験の不可思議な点について上げておきましょう.

 コンクリート製は壁厚3.1cm,金属製は同0.4mm,木製は同1.8cmとなっています.この厚みは入手しやすい材料をそのまま利用していると思われます.逆に言えば,箱の壁厚は材質とともに,この実験結果に強く影響することは,実験前から予測できます.それなのに,なぜに,ここまで無頓着なのか?

 それに,屋根の存在も不可解です.それについては表記がないので,ないものと判断して良いのではと思えます.おそらく壁四方と床が同材で,上部は開けっ放しなのでしょう.高さ30cmとありますから,登って逃げ出さない程度は配慮してあると考えられます.そうであれば,観察や餌やりなどは,上部が開いている方が好都合です.

 しかし,屋根のない家とは?室内の実験なので雨の影響などは考慮していないのでしょうが,外部の温熱環境の影響が強く反映されてしまいます.

 さて,こういった環境の中で,コンクリート製巣箱では生存率7%となるのですが,実験はさらに続きます.

 実は,この間は4月から7月のことで,その後,夏を経て10月から12月には,全ての巣箱でほぼ全滅してしまったとあります.しかし,ここの部分はあまり強調されていません.むしろ,7月までのみを取り上げて,木造=快適.他は=殺人的.と結論付けます.そして,マウスの実験と言えども,人間にも当てはまることと誘引して,木造住宅の優位性を強調するのです.

 さて,冒頭の問題提起に戻ります,マウス=人間,巣箱=住宅と仮定して,「木造住宅に住まなければ,皆,死んでしまいますよ.」とセールストークをされれば,コンクリート住宅での建築はあきらめることでしょう.でも,生きて行けるのは,春から夏にかけてだけで,正月を迎えずしてみんな死んでしまうことが事実です.

 ちょっと皮肉が強すぎましたでしょうか.

 しかし,1つの情報や資料が提供されたとき,提供者にとって都合の良い一部分を切り取っていたのだとしたらどうでしょうか?あなたは,残された空白の部分を補って,適切な判断を下す必要があります.そうでなければ,誘導されてしまいますよ.

 と言いたかったのです.(別に,木造を否定しているわけではありませんよ.)

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