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シリーズ.木造か鉄骨造か?第5弾.

 さて,ながながと綴った結果,木造が良いんじゃない.との一応の決着を見せたわけですが,実際のところ甲乙付け難いというのもお解かりいただけたかと思います.まあ,これは永遠のテーマかもしれません.

 ただ,今回,木造かなっと結論を出したのも,近頃の社会風潮の後押しもあってのことです.鉄骨ファンの方々すみません.

 その社会風潮ですが,鉄骨住宅が社会に浸透してそろそろ,建替えの時期を迎えています.新築当時は木造に比べ半永久的に長持ちするようなイメージもありましたが,実像が見て来たわけです.大げさに言えば,高度成長時代とともに近未来の建物としてデビューした鉄骨住宅の実際のところの使い勝手がばれてしまったわけです.今になって,外断熱だの何だの言って居住性アップに躍起になっているわけですね.

 そこで,やっぱり家は木造かなって反面教師的な考え方が出て,世の中エコブームもあって,環境にやさしい木を選択する傾向もあります.また,外材をバンバン使っていたことから,国産材を見直そうと言うのも,今頃の風潮ですね.

 実際のところ,鉄骨住宅を普及させてきたハウスメーカーも木造のラインナップを増やすしか生き残る道は無く,鉄骨住宅をメインに販売しながらも,客の顔色を見ては木造に切り替えると言った戦略を立てざる得なくなりました.

 そのため,木造住宅会社はバンバン鉄骨住宅の悪口を言えますが,鉄骨住宅メインの会社はどっちつかずの宣伝になりインパクトがなくなります.鉄骨の良さを前面に押し出せば,お客さんから,「どうして,木造をあつかってるの?」と突っ込まれるからです.

 「本当は住宅は鉄骨で建てる方が良いんですよ.でも,お客様のニーズに応える為,木造も扱っております.」なんて,曖昧な答えが返ってきます.こうなると,鉄骨造を検討していた方は,悩んでしまうわけで,今回のブログのようなテーマが発生するのです.実際のところ,木造で検討している人は木造同士を比べているのではないでしょうか?

 そこで,鉄骨住宅の方が良いと言う考察を提供します.

 比較ではコストを等しくして比べるという条件がありました.そこで,低コストで建てる比較もあれば,高コストで建てる比較もあるわけで,一軒の家に掛けるコストは人それぞれです.前回の結論は鉄骨造は断熱や調湿にコストが掛かるという点で,木造に軍配を上げました.確かにローコスト住宅と言われるものは木造ばかりです.逆を言えば,予算を掛けられなければ,木造しか選択肢はなく,予算を掛けられるなら,鉄骨造もあり得るということになります.

 この点で見直されているのが,鉄骨造の高気密高断熱住宅です.高い気密性を活かせば,室内で発生した湿気を除去する対策を講じれば,湿度調整ができます.機械的設備と調湿機能を有した内装材との併用が考えられます.この場合,基本的に全館冷暖房が基本となります.使っていない部屋まで常に冷暖房をするのですから,直感的には無駄なような気もします.しかし,高気密高断熱で外気温の影響を受けにくく,冷暖房効率の良いことから従来型の家より経済的です.各部屋間で温度差の無い環境はヒートショック予防にもなります.この場合,構造体が熱伝導の高い鉄骨を用いることで,冷暖房している温度が全体に均一に伝わる特徴があり,今まで,不利とされていた特性を長所に変えているのです.

 とすれば,鉄骨造住宅はかなり魅力的になってくるわけです.構造体を部屋間の温度伝達に使うのですから,重量鉄骨の方がより効果的になります.錆,熱に弱いといった問題点にも有利になります.耐久性の高い構造体にして,内外装で快適に過ごせるように工夫をする.そして,適切な設備計画をする.

 少なくとも平均的な住宅建築費からは大幅にコストアップしますが,その分ランニングコストが抑えられる計画となります.初期費用を十分掛けて建築するなら,鉄骨造に軍配があがるわけですね.重ねて言うならば,鉄骨造の長所として大開口,大空間が取りやすいというのも,建築費を掛けられる人のニーズにも合ってくるのではないでしょうか.デザイン的にも自由度が高く,お金の掛けがいがあると思います.

 ところで,木造は低コストでないと魅力が無いのか?という疑問が出てきますが,本当に高いのは木造の方です.低コストの木造は耐震補強のためバンバン金物を使いますが,そうした金物の寿命は,木材よりはるかに短いと考えられます.本来の木材の寿命を活かす為に,金物を極力使わない工法を使えば,先にあげた鉄骨造よりもコストアップします.重ねて,内装材に天然木の良さを追求していくなら青天井です.耐用年数も鉄骨造以上ですね.限定解除なら,またまた木造に軍配があがりそうです.

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