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コンクリートジャングル.戦後の呪縛.

 かつて,日本は緑豊かな国だった.現状を非難してか,コンクリートジャングルなんて言葉がありますね.

 さて,木造住宅の不燃化の話を覚えていますでしょうか?それと並行して,公共建物のコンクリート化が行われました.

 最悪の材料とされたコンクリートですが,耐火性において,木造よりも鉄骨造よりも優れていることは間違いありません.燃えない,溶けない,コンクリートは,鉄筋の膨張という弱点を解決すれば,より効果的に不燃化ができる材料です.

 戦後,このコンクリートの建築物を適切に配置する政策が行われました.戸建住宅をコンクリートで建てさせることは現状不可能でしたので,木造の不燃化を進めると共に,小学校などをコンクリートで建てることを奨励しました.

 こうすることで,どんな街になるのか?

 小規模の火災は住宅の不燃化でもって隣焼を防ぎます.大規模な火災に対しては,いくら不燃化したとしても木造住宅では無力です.そこで,コンクリート製の大型の建物でもって,地区単位で隣焼を防ぎます.生き残った建物はその後の避難所にもなります.木造の住宅が密集している地域には,コンクリート製の防火壁を建てる施策も行われました.

 最近になって,木造の三階建てが解禁になったり,公共の建物も木造で建てられるケースが見られるようになりました.

 一般的に,木造は弱いから小さな住宅しか建てられない.コンクリート造は強いから大きな建物も建てられる.と言った認識があるようですね.木造擁護派は東大寺の大仏殿などを引き合いに出して,木造の大規模構造物の可能性を固持しています.

 材料特性から考えれば,単位重量の重いコンクリートよりも,軽い木造の方が大規模構造物に向いているのです.しかし,実体は大仏殿が戦火で消失した事からも伺えます.

 問題は火災,しかも戦時のような大規模火災にあるのです.木造の技術が発達したから,大規模構造物が建ち始めたのではなく,21世紀の今日になって,ようやく,第二次大戦の呪縛から解き放たれようとしているのです.

 家づくりを考えるとき,ついつい戸の建物のみについて考えがちです.しかし,実際は都市計画などのもっと大きな中に戸は存在するのです.この都市計画といった法律が,一軒の住宅にも適用されることはご存知かもしれません.しかし,知らず知らずのうちに,家一軒の概念自体が,もっと広範な周囲の要素に影響されているのです.

 今,家づくりを考えるとき,私たちが常識として認識している概念は,まったく違う要素からつくられた概念であることが多いと思っていただきたい.ようやく,そういった呪縛から開放され,自由に家づくりが行われようとしています.過去の概念に囚われるずに,あらためて自分にあった家づくりをすすめられる環境が整いつつあります.

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